町屋暮らしのための町屋自分修繕レポートその1

古民家

きっかけは「茶道体験できる家を作ろう」

2012年表千家の『講師』資格取得。その年から『教授』資格を頂くべく、教授者講習へ通いながら、茶道の歴史や道具のことなど、資料を読みあさり、知識も溜めてきた強者が一連の中心人物。もちろん、元来DIY好きな筆者もノリノリであったことは内緒である。

2012年現在住まっていたのはミサワホームのプレハブ住宅『GENIUS二人の家小屋裏二階』というモデル。ここに茶室・水屋・茶庭・露地を作るという前提から概算。茶室・水屋の建築で600〜700万円、庭の整備に100万円、電気・水道工事・諸設計・申請など諸費用に100万円と積み上げていくと、少なくとも1,000万円位は予算が必要。

こうなると、ただの趣味に1,000万円もつぎ込めるほど裕福じゃなく、そもそも茶室を作る前提で家を建ててないし、やはりかかった費用は回収する必要がある。そこで、茶道なら本場ということもあって、京都北山辺りの町屋を購入しようか調査。2012年当時のリフォーム済み町屋価格は2,500万円くらい。

「あれ?ちょっと頑張れば行けるんじゃね?」

もちろん、脳内BGMは「そうだ。京都、行こう(My favorite things theme)」。

しかし現実的に調査してみると、観光客を拾う(外国人も含めて)ビジネスモデルの場合、ルートから離れると集客に苦労し、アクセスの交通機関がバスメインになると、日本人でもハードルが上がり、既に表・裏・武者小路をはじめとする茶道教室は他のどの都市よりも密度が高く、体験的なコトは既にはじめられているため、新規参入は大変難しいことを突きつけられ、冷静になったのはかなり経ってからのことである。

しかし調査は全く「京都だぜ。ひゃっほー」と有頂天でおわったわけではなく、『茶道』に対する現状と将来の展望、やるべきコトも見えてきたことは、この先の判断に多いに役立つこととなる。