Webサイトの次姿を考える

Webサイトの次姿を考える

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イツノクラメンバーの共有認識用資料としても兼任。

2019年を境に、APIを活用したサービス・マーケティングが進むと予測。
従来は能動的な検索行為(名刺やパンフレット、メディア広告などをきっかけ)が主流だったが、この先は受動的な検索行為(ex:Recommend)が主流となることが予想される。代表的な受動検索がAmazon。その他スマホ用ニュースアプリ(キュレーションサービス)をはじめ、セルフキュレーション系サービスアプリなども増加傾向であり、サイトへの入り口がこういったサービスアプリ経由になると思われる。またWebサイトのトップページ流入より、単体記事からの流入が主流になることも認識しておいた方が良い。

背景にはネットの蛸壺化が進行していること、発信者と受信者のような単純な関係ではなくなっていることが考えられる。
プロジェクトを遂行する・課題を抽出する・サービスや技術を開発する・開発を援助する・プロジェクトを利用する・利用を補佐する(バグレポートや問題解決のアイデア出しなど)といった参加者と全く関わらない非参加者。距離を置いた野次馬型参加者、傍観者といった新しいマーケットの対象カテゴリー分類も必要となるだろう。
APIは蛸壺と化したネット上のグループを横断するアプリやWebサービスを媒介し、情報を流通させるための新たな手段だと考えられる。
WordPressはREST API形式を標準でサポートしており、サイト設置後、PWAやWebサービス連携、ネイティブアプリ開発など、管理側も含めた土台環境として使いやすい側面を持つ。

従来は「能動的行為による検索」において有利になるよう、Webサイトシステム設計や情報発信・拡散設計をしてきた。しかし「受動的サービスによる検索」へ移行していく課程において、今後はGoogle検索を主眼に置いた一方的な情報発信に主力を置いた設計より、「プロジェクトを作り上げる一員(物語を紡ぐ側)」として参加ができるような土台設計に主力を移すべきだと考えられる。

具体的な流れの例として、SlackやWorkplaceといった、グループ単位でなんらかの開発行為を行うことが可能なプラットフォームを中心に、参加者は得意な部分へ自発的にアプローチをしつつ、流れてくる課題に対してプロジェクト全体の質向上を図る動きが見られる。
こうした動きはIT系の開発だけに留まらず、3Dデータを用ることであらゆる開発行為(クリエイト行為)にも影響を与える。
3Dプリンターを用い、クラウドファンディングの仕組みを使いながら、大量生産の時代には見られなかった試作段階の製品までも流通する世の中になっている。つまり完成まで持っていかなくとも、参加型の仕組みが機能しはじめれば、製品のアップデートを前提にした購買行動が見受けられる。
逆にアップデートが難しいモノや、生命の危険に直結するようなモノ、長期の利用が前提となっているモノはここに該当しない。

イツノクラは、陶磁器に関して自社内での生産が可能な設備を有しているが、組織内だけで完成を目指すのではなく、世の中へ出たときの影響や陶磁器の歴史上に刻める製品を作り上げることを目標に、母校の学友・OB・学生はもとより、別業界からの視点や考え方も取り入れるプロジェクトとして設計をしていく動きを常に心がける。このためにもプロジェクトの基礎的な考えが必要で、京都造芸大での学習を元に思慮を巡し、根底となる考え方に「真善美」の哲学をさらに学ぶ必要があるという考えに達した。
またこの考えに達するまでの一例に、米国での創業者達の動きがある。彼らは「禅」へ強い興味を抱き、米国禅宗寺院に多く通う事例がある。この動きは「禅2.0」として日本に逆輸入され、現在鎌倉建仁寺が中心となり「カマコンバレー構想」として垣間見ることができる。
Webサービス・Web開発から話がズレたように思えるが、哲学思想を持ったプロジェクトは長命であり、議論をすることに新しい気付きがある。こうした開発の中心となるのはやはりWebサービスである。

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