江原達怡著/昭和縦糸プロトコルシリーズ

江原達怡(えはらたつよし)

1937(昭和12)年3月東京生まれ。
現在は長野県中信地方に在住。
俳優/プロドライバー/企画コンサルタント
/コラムニスト

1947年「鐘の鳴る丘」の国際劇場と有楽座公演に子役として舞台デビューをし、1948年の松竹映画「鐘の鳴る丘」で映画デビューを果たす。1952年に東宝専属になる。その後「若大将シリーズ」にマネージャー江口敏役としてほぼ全作品に出演。このほか、「椿三十郎」「赤ひげ」(黒澤明監督)「メッセンジャー」(馬場康夫監督:自転車便仲間が集まるバーのバーテン役)「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」など出演作品は多岐に及ぶ。

俳優業だけでなく、プロドライバーとしても活躍する。1965年、SCCNの契約ファクトリー・ドライバーとしてレース・ラリーに出場を果たし、その後三菱重工業自動車製品開発部(現三菱自動車)に移籍しギヤランの開発に従事。
日本のラリーをモーター・スポーツに昇格させ、多くのラリードライバーを育てる活動を精力的に行う。また全国のサーキットで「高速ドライビング・スクール」を開催し、オンロードドライバーの育成に力を入れ、そうした活動で生まれた女性レーサーを対象とした日本初の「FITレディースカップレース」を開催し、今日のレースシーンの礎を築く。

また企画コンサルタント業でも実績を残し、「カザマスキー」、富士重工(株)レガシィなどの販促企画などを手がける。

コラムニストとしての執筆歴は長く、代表的なもので月刊『スポーツ用品ジャーナル』を25年以上連載している。

これらの経験の中から、次世代に伝えられる事を残していこうと、現在「昭和縦糸プロトコル」を執筆中。昭和の映画界でのしきたりや先輩から教えてもらったことなどを、時系列に沿ってまとめている。

出演作品(一部)


(他多数)

映画人生を駆け抜けた江原達怡が残したい昭和の縦糸

昭和の時代に東宝映画、自動車業界、スポーツ用品業界で功績を挙げた江原達怡が、歴史を忘れた現代社会に気付きを与えたいと語る人生譚。本書は江原達怡氏の幼少期〜映画俳優へ向かうまでの時代をふり返ったエピソードを、江原氏本人が執筆したものを電子書籍化したものです。
戦後から復興する社会の中で、様々な業界の先輩から受け継いできた『約束事』。文章化することが難しい事が多いのですが、シチュエーションなどを語れば、なんとなく感じることができるという思いで執筆しています。
映画界はもとより、それぞれの業界人に伝えたい見えざる約束事。読み説いていけば、きっとお役に立つことができると思います。

はじめにより。
「縦糸」とは何かについて説明いたします。地球上も宇宙も日々の出来事が瞬時に伝えられる時代です。情報伝達のシステムが発達して、地球上に存在する人類は同じ考えを無意識に持たされるようになりつつあります。知識の習得もシステムからなので「量産型人間」と呼びたくなるような均一化された横糸人間が増えています。特に若者の世界では自分が取得した情報が限定されたものだと錯覚しています。横糸のような世界を否定するのではなく、歴史と伝承によって人類の今日が存在することをしっかり伝えたいと思っています。この地球に無限に生じた横糸に縦糸を組ませることによって人類が求める優しく温かい織物が生まれると期待しています。